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【アメリカ不動産投資】 コンドミニアム vs タウンハウス vs シングルファミリーの比較

物件タイプの特徴と所有形態

コンドミニアム

コンドミニアム(分譲マンション)は集合住宅の一室を区分所有する形態です。建物の専有部分(自室内部)と共有部分(エントランスや廊下など)の権利を持ち、共有部分の管理は管理組合や委託管理会社が行います
。都市部やリゾート地に多く、利便性や眺望の良さから人気があります。なお土地の所有権は共有で、自分専有の土地は持たない点が特徴です。


コンドミニアムの例(弊社取り扱い物件)

タウンハウス

タウンハウスはいわゆる連棟式住宅で、複数の戸建て住宅が壁を共有して一列に繋がった形態です。各戸が独立した玄関や場合によっては小さな庭を持ち、「戸建て感覚」を味わえるのが魅力です。土地については各戸で分筆されている場合と、敷地全体を共有持分とする場合があります。基本的にHOA(Homeowners Association:住宅所有者協会)が組織され、敷地内道路や共有設備の管理を行います。


タウンハウスの例(弊社取り扱い物件)

シングルファミリー

シングルファミリー(一戸建て住宅)は一棟の独立した戸建て住宅で、土地・建物を丸ごと一人の所有者が保有します。(アメリカで「Single Family Home」といえば通常これを指します)。

郊外に多く、庭やガレージを備えプライバシーが高いことが特徴です。管理組合は通常なく、オーナーが全て自己管理します。近年は豪華な一戸建てをヴィラやエステートと称する場合もありますが、基本的な性質はシングルファミリー住宅と同じです。なお、エリアによってはシングルファミリーでもHOAがある場所もあります。


シングルファミリーの例(弊社取り扱い物件)

利回りなどの特徴

それぞれの特徴を整理すると以下のようになります。

利回り

  • コンドミニアム:HOA費で実質利回りは抑えられるが、都心物件なら空室リスクが低く年6%超も可能。
  • タウンハウス:家賃は戸建て寄り、購入価格は割安で中間的な利回り。HOA費を差し引き、浅築なら修繕負担も軽め。
  • シングルファミリー(戸建て):表面利回りは最高。HOA不要で家賃高めだが、突発的な修繕費が実質利回りを圧縮しやすい。

 

管理コストと手間

  • コンドミニアム:共有部は管理組合に任せられ最も楽。毎月の管理費と将来の特別徴収に注意。
  • タウンハウス:外装や小庭は自主管理で手間は中程度。HOA費はコンドミニアムより低め。
  • 戸建て:庭・設備・外壁など全責任がオーナー。遠隔投資なら管理会社委託料が数%かかる。

 

流動性(売却しやすさ)

  • コンドミニアム:都市部は買い手が多く高流動性、リゾート物件は低め。
  • タウンハウス:需要は地域依存。郊外のファミリーエリアなら良好。
  • 戸建て:市場規模最大で平均的に売却しやすいが、価格帯と物件状態が結果を左右。

 

資産価値の伸び

  • コンドミニアム:土地持分が無いため伸び幅は限定的。立地プレミアムが鍵。
  • 戸建て:土地を丸ごと所有するため長期的に最も伸びやすい。
  • タウンハウス:土地持分がある分コンドより有利だが、隣家相場の影響を受けやすい。

 

賃貸需要と投資スタイル

  • コンドミニアム:単身者・DINKS・短期賃貸向き。ローリスク・低手間で長期保有向き。
  • タウンハウス:中間所得ファミリーに人気。バランス型で中期運用向き。
  • 戸建て:高所得ファミリーや多目的利用に需要。キャピタルゲイン重視の積極投資向き。

 

まとめると、コンドミニアムは管理の煩雑さを避けつつ安定収入を得たい初心者や遠隔投資家に最適。タウンハウスはファミリー需要を取り込みながら中程度のリスクと利回りを狙える「バランス型」の投資対象と言えます。シングルファミリー(戸建て)は高い利回りと資産価値の成長余地を期待できる反面、管理コストや修繕リスクも大きいため、経験豊富で積極的に物件管理に関与できる投資家向きです。