俳優アンジェリーナ・ジョリー（50）が、ロサンゼルスに所有する歴史的邸宅を手放す準備を進めていると報じられました。

アンジェリーナ・ジョリー、歴史的邸宅の売却準備中

アンジェリーナ・ジョリーが現在住んでいるのは、ロサンゼルス・ロスフェリズ地区の高級住宅地「ラフリン・パーク」内にある豪邸で、ハリウッド黎明期の映画監督セシル・B・デミルがかつて住んでいた由緒ある物件です。1913年築のこの邸宅は、チャップリンの旧宅が隣にあり、デミルが両方を購入して一体の敷地とした経緯があります。

出典：Courtesy of TheMLS.com.

ジョリーは2017年にこの家を約2450万ドル（当時のレートで約35億円）で購入しており、それ以来ロサンゼルスの拠点として子どもたちと暮らしてきました。現在6人の子どもの母親であるジョリーは、元夫ブラッド・ピットとの間の子ども達の共同親権のためにロサンゼルスに住まざるを得なかったとされます。しかし昨年末に離婚協議がようやく決着し、末子の双子が2026年に18歳になるのを機にロサンゼルスを離れ、海外に移住する計画を明かしています。

ジョリーに近い関係者によれば、彼女はすでに「いくつかの海外移住先に目を向けている」段階で、カンボジアなど本人が愛着を持つ土地で長く過ごす構想があるのだとか。ロサンゼルスの豪邸を売却するのは、そのための決断の一環だと思われます。

• 規模
  敷地面積は約2エーカー（約8,000㎡）にも及び、居住部分の延べ床面積は約1023㎡（約11,000平方フィート）に達する大邸宅。内部にはベッドルーム6室、バスルーム10室を備える。
• 設備
  ワインセラー、ティーハウス（茶室）、4つの暖炉が設えられ、屋外には滝のような噴水を備えたプールもある。敷地は美しい芝生や庭園に囲まれ、グリフィス天文台を望む景観も楽しめる。

出典：Courtesy of TheMLS.com.

ハリウッドの黄金時代を物語るこの豪邸は、それ自体が「芸能史の生き証人」とも言える存在です。ジョリーは売却にあたって内装の一部リフォームなどを行っているとも報じられています。

公式な売り出し価格はまだ明らかになっていませんが、デミル邸という希少性も相まって市場で注目を集める物件となることは確実です。ジョリー本人は「子ども達にプライバシーと安全が確保できる環境で育ってほしい」との思いからロサンゼルスを離れる決意を固めたとされ、双子が成人する来年以降に本格的に海外拠点へ移る見通しです。